8:固有の強みを発揮する。
これ、どういう事かといいますと。
自分が夢中になれる事をしましょうって話です。
心理学では「フロー」とか「ゾーン」って言います。
カルフォルニア州クレモント大学院の心理学教授、ミハイ・チクセントミハイ教授が、著書「フロー体験 喜びの現象学」で提唱した概念です。
右上のエリアがフローって状態ですね。
自分の能力を最大限に発揮して、ある行動に没頭している状態。
どうですか。みなさん、そういう趣味や活動あります?
全ての思考や体の動きが流れるようにつながり、時間も忘れて夢中になれる事。
僕にとっては、文章を書くことでフローの状態になりやすいです。
午前中に書き始めて、気が付いたら夜なんてことも。
釣りが好きな友人もいます。
季節と時間と潮の流れを読み、目標とする魚の習性を考えて、餌を選び、竿を選び
何時間でも水辺に立っています。
バーバラ・フレドリクソン教授は料理が好きなんだそうです。
料理の本を読んで計画し、大勢の人を招いて凝った料理を作ることに夢中になると。
こうした趣味を行う事でポジティブ感情が高まりやすいとのことです。
仕事でフロー状態になれる人は、生産性も高く非常に幸福である。
とフレドリクソン教授は述べています。
う~ん そりゃそうでしょ~
じゃぁ、そういう趣味が無い人はどうするの。
仕事でフローになれる人なんて、超一部でしょ。
という人はですね。
性格検査を受けましょう。
力が強い人、頭がいい人、顔が整っている人がいるように、性格も個人差があります。
社交的な人、探求心がある人、正義感がある人などなど。
自分の性格を知ることで、自分が向いている趣味や仕事を探しましょうという作戦です。
ペンシルバニア大学心理学部教授のマーティン・セリグマン博士はVIA分類法という検査を開発しています。
フレドリクソン教授も著書で推奨している検査です。
ペンシルバニア大学のポジティブ心理学センターのWebサイトでIDを作れば
無料で検査ができます。日本語モードも選べますよ。
ただ、全然解説がない。翻訳もなんかいまいち。
お金をはらってもいいですよって人はこちら。
こちらも英語ですけど、日本語モードが選択できます。
IDを作って、クレジットカードで49ドル支払うとレポートがダウンロードできます。
英語とか1ミクロンも見たくない人は、精神科か心療内科で検査をしましょう。
今回の幸せって何ですかシリーズで登場いただいている博士達とは関係ないですが
東京大学で開発された日本人向けの性格検査があります。
「東大式エゴグラム TEG3」って検査。
VIA分類法より簡便な検査で結果も短文ですが、自分の性格を知るには良い方法です。
向いていない事を延々とやっても上手く行きませんし、幸福度も上がりません。
フレドリクソン教授は「自分の強みを発見し、それを活かす活動をすることでポジティブ感情が顕著に上昇し、長期間持続した」と述べています。
僕は、結局のところ勉強が好きな性格でした。
パーティーに行くより本読んでた方が幸せなタイプ。
典型的な陰キャですが、まぁそれが幸せなんだから仕方ない。
自分じゃない人になろうとしない方がいいです。
自分を知って、趣味や仕事に活かしましょう。
それでは今日はこのへんで。
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