またブログの更新が一か月以上も空いてしまいました。
読んでくれている人、すみません。
今回のブログでは愛情の賞味期限にスポットをあてようと思います。
まずはですね。
愛とか愛情とか言うと、一対一のイメージがありますよね。
一夫多妻でも一妻多夫でもなく、一夫一婦。
なぜ愛と言うとそんなイメージなのか
なぜ我々人間には「愛」という機能が備わっているのかというお話です。
登場いただくのは、おなじみフィッシャー博士と、国立科学博物館の馬場博士。
博士達は、愛が備わった原因を「人類特有の極めて危険な出産」にあると分析しています。
皆さんご存知のように、人間の赤ちゃんは恐ろしく未熟な状態で生まれてきます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、食べ物を得ることはおろか、動くことすらできない。
しかも脳は未発達だし、腕や手足の骨は柔らかく、あろうことか大切な脳を守るべき頭蓋骨に穴が開いている。
これでは親の保護がなければ、赤ちゃんは全員、動物の食料となってしまい人類は絶滅してしまう。
そこで、人間は生まれた子供を大切に育てるのだけれど、この子育て期間が、これまた異常に長い。
歩けるようになるまで一年ほどかかるし、歩ける段階になっても自力で母親にしがみつくことは出来ない。
生まれたてでも母親にしがみつくことの出来るチンパンジーの赤ちゃんとは、えらい違いだ。
「片腕にむずがる子供を抱えながら、もう片方の手で木登りをして木の実を採り、動物を捕ったりすることが、若い母親にできたでしょうか?チンパンジーのように子供を背中に乗せて運べない中、赤ん坊を腕に抱えてライオンから逃げることができたのでしょうか?厳しい環境の中、母子だけでは到底生き延びられなかったのではないでしょうか。」
フィッシャー博士はそう指摘する。
また、馬場博士は、多くの人類の祖先の化石を研究し、男女の体格差が大きい原始的な人類ほど男女の狩猟能力と必要とする栄養に大きな差があり、男が大きい種ほど男が多くの食料を得るので、一夫多妻制の傾向が強いと結論付けています。
知っての通り、現在の男女の体格差は、平均10cm程度。
「この程度の体格差では、男性が多くの女性や子供の食料を得る事は困難です。一夫一妻制の原型はここにあると考えられます。」と博士は語る。
ちなみに、人類最古のプレゼントは「きれいに飾りつけられた貝殻の包丁」なのだそうです。
これは、現在の人類の体格が完成した200万年前に、ある男性が作ったとされています。
彼は想いを寄せる女性の為に、200万年前の海で拾い集めた貝殻を使って精一杯の贈り物を作ったのでしょう。
このプレゼントも、飢えと戦う過酷な太古の社会で作られた事を考えると、一夫一妻制がすでに成立していた証拠になるのではないかと博士は考えています。
そう、子育ての期間中、食料や安全を確保するために女性たちは「適切なパートナー」を見つける必要があり、男性は自分のパートナーを確実に守れるように特定の女性を愛するように、恋愛のメカニズムを発展させてきたと考えられえています。
え?男は浮気性なんじゃないの?と思うところなんですけど、男女問わず真剣に恋する相手は常に一人なんだそうです。
次回それも含めて、愛情の賞味期限について、お話いたします。
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